ー緊急自体に備えるー

医療現場では日常茶飯事

緊急対応をスムーズに行うコツ

病棟看護師をしていると、患者さんの急変や救急患者が運ばれてきて緊急対応することもあるでしょう。新人はもちろんですが、ベテランでも緊急対応の時は動揺してしまうことがあります。動揺したり、慌てたりしてしまうとスムーズに緊急対応ができなくなり、患者さん自身にも辛い思いをさせることになりますし、ご家族にも心配をかけることになります。

ある程度経験を積んでベテラン看護師になったら、後輩に指示することも出てきます。スムーズに緊急対応を行うためのコツは、何なのでしょう。

緊急対応は一人ではできません。できるだけ多くの人を集める必要があります。ナースコールで急変を伝えるとか、大声で伝えて人を集めるようにしましょう。人員が集まっても、リーダーシップがとれないと現場は機能しませんから、うまく回すコツを知っておきましょう。

まず、役割分担を決めます。気道管理や心臓マッサージ、除細動器の準備、ルート確保、ご家族への対応などがありますので誰が何をするか指示しましょう。「これは私がやります」と言ってくれるスタッフもいるでしょうから、そういった場合は臨機応変に対応します。

医師が数人来た時にも、どちらが指示を出すのかを決めておくといいです。医師にもそれをお願いしておくと良いでしょう。常日頃から医師とのコミュニケーションも重要になります。

また、緊急対応では患者さんのご家族への対応も重要です。ご家族も急なことで混乱しているはずですから、落ち着いた場所でご家族の意向を聞けるように配慮することも大切です。